May 4, 2016

北海道江別市の地域おこし協力隊をオススメする3つの理由

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山菜と温泉が趣味です

 

うちの庭に植えてある行者にんにくが、ありえないくらい1枚葉と3枚葉ばかりで、しばらく立ち直れそうにない江別市議会議員の堀です。なにまた山菜のはなしかーって、みなさん思ったでしょ?違うの、北海道は、こういう山菜という幸も身近にあるんですよーってアピってるわけですよ。そして、山菜生活と都市生活を両方満喫できるいいとこ取り江別は、移住するにはうってつけの場所ですよーってPRなんだから///

それにしても、雨続きのGWですね。急遽やらないといけないことができて、GWはおうちに籠もって作業しています。ああ、まるで、わたしの心もようのような天気ね…って、あたしの心もようはいいんですが、どうせ晴れたら晴れたで、おでかけできない境遇について憂鬱になるわけで、そんなことより地域おこし協力隊について、前回の続きを書きましたよ。いやはや、なんとか5/6の応募締切前に更新できてよかた。それもこれも、わたしに舞い降りた不自由のおかげ…!(ネガティブなのか、ポジティブなのかどっちよ?w

…はい、というわけで、3つの理由です。

 
 

: 1. 地域おこし仲間がたくさんいる!

 
まずやっぱり、なんといっても、これじゃないですかね。任務内容も大事だし、待遇も重要。副業はOKか、住宅が用意されるか(江別市の協力隊は、どちらもクリア)などチェック項目はさまざまありますが、わたしならこれを最も重視しますね。だって、資源から(景色がきれい、名物がある)ではなく、取組から(こういう人がいる、いろんな活動がある)判断することが肝心だから。というか資源しか見えてなくて、過去に地域再生に挫折した経験があるわたしです…

じゃあ、どんな人たちが、協力隊の方々の仲間になってくれそうなのか。それはいっぱいの多様な地域活動家がいるのですが、JP01江別版「江別の10人」に挙げられている人をまとめてみますね。

02:奈良幸則さん
まちづくりの大先輩。会社の近くに、秘密基地をつくっている。JP01に「古参のまちづくり人」と書かれ、「もう俺も古参か…」と落ち込んでましたw

03:橋本正彦さん
若い世代は、橋本さんがきっかけで江別で活動をはじめたという人は多いんじゃないかなあ。目指すものはなんですか?と訊くと、「世界平和」と答える人。スケールが違う…!

04:山崎啓太郎さん
アートディレクター。アートディレクターってわからないです?じゃあ、「江別の佐藤可士和」って覚えておいてもらえば、だいたいいいと思いますw 「EBETSU SECOND PROJECT」というプロジェクトを、最近はじめたそう。

05:小林当麻くん
酪農大卒業後も、何かにつけて江別でいろいろやっています。謎の人脈が多い。日に日に成長するのを見て、若いっていいなあと…

06:林匡宏さん
設計会社のコンサルタント、札幌市立大の院生、NPO法人江別における持続可能なコモンズのためのしくみ代表理事と、3足のわらじ。しかも2児のパパ。仕事がデキすぎじゃないか…

その他に「江別の10人」では、江別が誇るシンガーである桜庭和さん(友達がマネジメントをやっていたとき、一度お会いしたことあるけど、とてもいい人!)。僕も住んでいる豊幌の農家さんが3人(山本宏さん/岡村恵子さん/清水崇行さん)。ちなみに豊幌には小学校が一つなので、清水さんとは当然ながら同じ小学校なんだけど、大人になると会うことがないので、写真を見てもぜんぜんわからなかった!わくわくすることを計画中みたいなので、久しぶりにお話してみたいなー。「日本タウン誌・フリーペーパー大賞」優秀賞(タブロイド部門)を受賞した『えべつeye』編集長、若林久人さんが掲載されています。

 
 

: 2. 地域おこしのたまり場がある!

 
ここに行ったら、誰かがいる。仕事でうまく行かなかったときに話せる人たちがいる、おもしろい人たちがいる場。これもとても重要な要素。江別市は大きく分けて札幌側から言うと、大麻地区/野幌地区/江別地区に区分されるのですが、それぞれの地区から一つ、地域おこし協力隊の方々にマッチしそうな場を挙げてみますね。

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大麻地区:COMMUNITY HUB 江別港地図
江別人03の橋本さんがやっている、風変わりなスペース。1Fは創作即席ラーメン店「麺こいや」、2Fはなんて言えばいいんだろう…オルタナティブスペース?それと小野田由美さんが、たまに亜麻を紡いでいる…そういう言語化が難しいけど、とってもおもしろい、何かが生まれる予感に溢れている場所。さらに、江別港がある大麻銀座商店街がおもしろい。やっぱり自分にとっては、札幌で活動していたころから尊敬していた一般社団法人北海道ブックシェアリング代表理事の荒井宏明さんが、大麻銀座商店街で「ブックストリート」をはじめたり、「無書店自治体を回る走る本屋さん」の拠点を置いたり、「実験書店ブックバード」を開いたことは大きい。さらには、とにかく明るい猪股美香さんが、5月末オープンに向けて「Cafeもりのすみか」を開業準備中とあって、また何やらあたらしいことが大麻銀座商店街では、はじまる予感です…

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野幌地区:江別市民活動センター・あい地図
基本中の基本。とりあえず、ここだけは押さえて、コピって(コピー機あります)、メモれって感じの場所。江別人02の奈良さんが、第2代理事長(法人名は、NPO法人えべつ協働ねっとわーく)。初代理事長は、いろんな意味のレジェンドで、今は札幌駅前通まちづくり株式会社代表取締役社長をしている白鳥健志さん。センターに行くと、成田裕之さんや、高橋晴美さん(あだ名が知事w)が、いろいろやさしく教えてくれると思います!

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江別地区:銀のしずく地図
江別人06の林さんが中心になって運営しているスペースで、NPO法人江別における持続可能なコモンズのためのしくみの事務所。今年から本格稼働に向けて準備中(現状で銀のしずくの情報を知るのは、佐川真奈美さんの報道によるものがほとんど…)。さて、どんな形態でにぎわいのある場をつくるのか楽しみ!国土交通省の呼びかけで行なわれている、川とまちづくりのソーシャルアクション「ミズベリング」にも参加しており、その「ミズベリング江別」の拠点でもあります。

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番外編:江別演劇鑑賞会地図
気づいたら運営委員をやっていた、江別演劇鑑賞会。しかしこれがまたおもしろい仕組みで運営されている会で、わたしは「文化のトラスト活動」と思っています。演劇鑑賞会(演鑑)は、会員がみずから会費を持ち寄りながら運営をし、劇団を迎え、演劇を観る会なのですが、つまり鑑賞者が鑑賞環境を保全しているというわけです。本をつくっていたものからすると、基本的に読書環境をつくるのは出版社であり、取次であり、書店であり、図書館行政であるという先入観があります。しかし演鑑は、ユーザー自らコンテンツの流通環境を形成しています。この主体性。他の文化分野は、演鑑の仕組みに学ぶところが多いのではないのかと思うところです。江別に来たら、こういう文化のたしなみ方に委ねる時間もいいと思いますよ。

 
 

: 3. 先輩の理解がある!

 
今年3月の予算特別委員会で、地域おこし協力隊関連の予算審議があったのですが、多くの質疑があり、それらが協力隊の方々の活動を支援するもので、少なくても江別では赴任したときに「協力隊って、何??」ということにはならないだろうと思わされました。そしてその質疑のなかで、何よりも感動したのが…

「臨時職員とは違うんだから、市役所はあれやれこれやれってあれこれ言わないで、『プラプラしてもらえばいい』じゃないか」(主旨)

…という発言が先輩議員からあったことです。傍聴中でしたが、「それですよ!!!」と言いたくなりましたし、委員会閉会後によくお話する人も、的を得た発言でしたねーと言ってて、いやほんとそうだなと思うわけです。

どういうことかというとですね…まずは、はらちゃんNPO法人遠別町地域おこし協力隊)のところに一緒に行った、浦河町議の武藤ブログを読んでいただけたらと思います。元・協力隊だったこともあり、協力隊の方が何をするのかというものイメージできる内容かと思います。

その次に、はらちゃんのブログを読んでいただくと(僕のふるまいについてのエクスキューズは、さきほどの武藤ブログをもって、代えさせていただくとしますっ…!)、なんとなく先輩議員の発言がしっくり来ると思います。帰路にて、元・協力隊員の武藤が言っていました。「田舎でプラプラしている人は不審だけど、ちゃんと立場を与えられ、堂々とプラプラできるのが、協力隊なのかもなー」と。都市には、いろんな種類の人がいます。そうした都市の多様性を、地方に持ち込む仕組みが、地域おこし協力隊と言えるのかもしれません。

不確かな時代に突入し、また社会は複雑になり、ビジネスとボランティアとか、パブリックとプライベートとか、そう簡単に切り分けられなくなりました。そんなとき、その混沌と整頓のはざまにある中間領域を掴み、変革をもたらしていくのが、こうしたフリーな動きができる人材ではないでしょうか。わたしも議員という「フリーランスの公務員」として、一緒に地域おこしに取り組んでいきたいと思います。

ちなみに、その先輩議員の方は続けて、「プラプラしてもらってラーメンマップをつくってみたり、スイーツを発信してもらったり、机の上では感じれないことをアイデアにし、地域おこしをしてほしい」と(やや曖昧…)言ってました。また他の先輩議員からは、「あまりプレッシャーをかけすぎず、江別に来てくれるだけでありがたいというような気持ちで接するべきでは」というバファリンの半分のようなすてきな発言がありました。これは村楽LLP(全国地域おこし協力隊ネットワーク)が作成した「地域おこし協力隊の失敗の本質」にも似たようなことが書かれていますが、この資料。余談ですが、地域おこし協力隊の一般質問のヒアリングのとき、江別市は地域おこし協力隊を検討したことがないと言っていたのにもかかわらず、この資料がすでに担当課長の手元にあって、さすが江別の市役所だなと思ったものです。
 
 
以上、「江別市の地域おこし協力隊をオススメする3つの理由」でした。まあ一言でオススメの理由をまとめると、江別の移住者への歓迎度なのかもしれませんね。そもそもベッドタウンだし、学生の街だから、よそ者慣れしているとも言えると思います。そういうわけで、地域おこし協力隊の記事はおしまいのはずだったのですが、書いているうちに、任期終了後たとえばどんな進路があるのかなーっていう、自分自身だったらどうするかについて挙げておいたほうがいんじゃないかと思えてきて、5/6すぎになっちゃうかもしれないですけど、さらに続きを書いてみることにしました。

前回の記事にも書きましたが、江別市の募集であれば、月19万円と無償で住宅の支給されながら、勤務時間以外は起業の準備(副業OK)が推奨されて、任期(1年〜3年)を終えると起業費用としてさらに100万円支給されるという、起業を考えている人からみたら夢のような制度になりますので、ぜひ担当の企画政策部企画課(011-381-1015)に問い合わせてみてはいかがでしょうか。とは言っても、5/5は市役所が休みなので、実質あと残り1日!!
 
 
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編集者議員・堀直人
http://ebetsu2.net/

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