Mar 13, 2016

次、おれのターン!マーケティングをドロー!広報と観光は、シティプロモートとDMOに進化!

keicard
 

こんにちは、毎回ブログタイトルがふざけすぎていると怒られないかビクビクしている江別市議会議員の堀です。写真は、議員になる以前に取り組んでいた事業で、景観まちづくりを契機としたシビックプライドの醸成を目的として制作した、景観トレーディングカードのデュエル風景です。

さまざまな自治体で「シティプロモート課」が設置されたり、政府が「日本版DMO」とか言いはじめたり、行政分野で話題のフレーズみたいになっているシティプロモートとDMOですが、なんだかよくわからないよ…と言われることが多いので(そもそもカタカナ言葉やめて、アルファベット3文字は勘弁ねというお話も^ ^; )、今日はあたらしい広報/観光であるシティプロモート/DMOについて図解してみようかなーと思い、更新してみることにしましたよっ!

 
 

: そもそもなぜ、今、シティプロモートとDMOなのか

 
人口減少環境における地域経営の目標は、「持続可能なまちをつくること」にあります。そうしたとき、それに必要な施策展開のための財源を獲得する必要があり、そのためには、稼げるまち、自らあたらしい価値を生み出していくまちにしていかなければなりません。僕は一般質問[★1]をするときにも、一貫してその地域経営の観点がブレないように行なっています。さて、それでは、どうやって稼げるまちをつくるか。

それは、マーケティングの導入です。

日本全体が人口が減っていく(市場が縮小する)時代に突入し、ただつくってもモノは売れないですし、黙っていたら人口が減っていくばかりです。そのときに必要になってくるのが、需要と供給を一致させ、欲しい人に欲しいものを届ける仕組み化、つまりマーケティングです。僕は経験上、マーケティングは「値段を決めること」からはじまると考えていますが、行政においては、市場を意識して値段を決めるという判断が起きにくいためか、マーケティングはなじまないとされてきました。しかし前述のとおり、地域間競争が激しくなっていく時代です。行政においても、マーケットを分析しながら事業を行なっていく必要性が迫られています。そうした背景から、従来の行政機能にマーケティングが組み込まれた概念として、シティプロモートとDMOの重要性が高まっているわけです。

 
 

: 広報/観光との違いは?

 
シティプロモートとは、直訳すると「まちを宣伝する」ということで、ざっくりイメージできるかと思います。じゃあ、従来の広報はまちを宣伝しないのかというとそうではないですし、広報(PR)業界の業務も拡張[★2]しています。ただ、従来型の一方方向の情報提供ではなく、双方向性のある情報伝達設計により、良質な地域イメージの形成やブランド構築を目指し、重点的なテーマを決めて長期的かつ戦略的に行なう宣伝行為と、恒常的な広報業務を分けるために設置されていることが、他市町村の取り組みからも見て取れます。

DMOとは、Destination Management Organization(デスティネーション・マネジメント・オーガニゼーション)、あるいは Destination Marketing Organization(デスティネーション・マーケティング・オーガニゼーション)の単語頭文字をとった略語で、わかりやすく日本語で言うなれば、「観光目的地としての地域を効果的に経営する組織」とすることができます。ですので、シティプロモートと合わせて行為で言うなら、デスティネーションマネジメントということになります。では、デスティネーションマネジメントは何をするのかといえば、マーケティングであると端的に言われております。顧客は誰か、またその顧客の求める商品やサービスは何かについての情報を収集するリサーチ、そのリサーチによって割り出された商品やサービスを具現化する商品開発、開発された商品やサービスを知ってもらうプロモーションおよびその価値を高めるブランディングといったことが、主な業務になってくるわけです。

よって、このように整理できます。

広報+マーケティング=シティプロモート
観光+マーケティング=デスティネーションマネジメント

さらにシティプロモートやDMOを進めることにより獲得したマーケティング技術が、行政の恒常的な業務にも生かされることで、市民のQOL(生活の質)向上を推進することに波及すれば、そのこと自体、さらなる良質なイメージによるブランド強化につながる好循環を生み出していくことになります。
 
…はい、それでは、いよいよ。

図解!

 
といこうと思ったのですが、長くなってしまったので、回を分けてお届けすることにしました。またもや冒頭のお話が嘘になってしまい、すみません!

– 第2話:シティプロモートとかDMOとか図解しちゃうよ!
– 最終話:江別市は、シティプロモートとかDMOどうなってるの?

以上のように更新していこうと思いますので、次回もよろしくお願いいたします!それと、月曜日(3月14日)からは、予算特別委員会がはじまります。江別市が今年度やろうとしていることを審議する場なので、みなさまもぜひ傍聴(3階の議会事務局で受付)に来てくださいね^ ^


★1:一回目の質問は、シティプロモートと地域おこし協力隊について。二回目の質問は、DMOと人材誘致について行ないました。
★2:パブリシティ獲得のためのマスメディアへのリリース活動だけでなく、SNSの活用や、戦略広報(PR)。さらに、横断的かつ複合的な手法といったように、広告と双方に接近しながら領域が拡張しています。

 
 
horidot

編集者議員・堀直人
http://ebetsu2.net/

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