2017年、マドルスルーを目指す!
新年あけましておめでとうございます、江別市議会議員の堀です(今年36歳年男、未婚)。1年の計は、元旦にありということで、お正月から思索に耽り、1年の見トリ図を描いていた酉年のワタクシであります(座布団ください)
で、お正月、見トリ図を書くためにお布団帝国でネットをポチポチしていましたら、「マドルスルー」という言葉を見つけたんですよね。どうやら今、西海岸で熱いのはマドルスルーなんですって。シリコンバレーのヒップでクールなヤツらは、リーンスタートからマドルスルーってなわけですよ。これ、来年あたり本とか出ちゃうねw(適当)
まあつまり何かと言いますと、比較されるのが「ブレイクスルー」って手法でして、目標を設定し、それに至る環境を分析し、戦略に基づき一直線に突破するといった感じのキラキラ系主人公みたいな感じのやつですこれは。一方、マドルスルーは、泥沼のなか、手探り状態で、必死でもがきながら、出口を求め進んでいくという手法(?)ということでした。おいおいちょっと待ってくれよ。それ、俺だよ。それ、俺の人生だよ。俺が歩んだ36年だよ。ついに来たよ、俺の時代って思ったよね。迷った道が、わたしの道です。
そういうふざけ話はいいとして、この単語を聞いて、行政はマドルスルーだなって思ったんです。行政にブレイクスルーを望む論調がよく見られますが、多くの民間企業のように「顧客・うちの会社・仕入先」みたいなシンプルな事業環境ではなく、「部分ではなく全体のため」に存在し、多様な意見・複雑な関係性・曖昧な力関係のなか事業を進めるのが行政。これはしかし、なかなかブレイクスルー的な感じは難しいんじゃないのかなあって、議員になって日々観察していて思っていたんですよね。でも行政だって、課題解決しないとイカンですからね、どうしたらいいもんかなーと頭を捻っていましたら、マドルスルーって言葉に運命的な出会いをしたアタシです。
まちづくりは、さまざまな主体が存在することをネガティブにではなく、ポジティブに捉え、それぞれの強みを出し合って進めていくしか仕方ないわけですよね。そのなか、行政はまちのファシリテーターとして、マドルスルーで解決策を探り、同時に民間のブレイクスルーを支える、この2つが求められるのかなと感じます(細かい話をすると、順序的に後者が先でないと、行政の「失敗できない問題」に直面しちゃう可能性が高い)。そう考えると、民間と行政は、戦士と魔法使いってな感じです!(新年早々、わかりにくい例え)。みんな違ってみんなしんどいを、みんな違ってみんないいにしていきたいですね。わたしも行政と民間の双方を見ながら、江別市の問題突破に寄与するまちづくりの一助になれるよう、今年も全力でやります!
最後に、「おまえの道は、マドルかもしれないけど、スルーしてねーだろ」というツッコミは、新年最初の快晴となった江別市豊幌(わたしが住んでいる地域)の朝焼けに癒やされながら、そっと胸にしまっていただけたらと思います。始まりと終わりを直線で結べない道が、この世にはあります。
編集者議員・堀直人
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