Dec 29, 2016

クリスマス、駅前旅 ― クリぼっちのススメ

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はじめて黒松内に行ったけど、ほんと「スゲーなんかいい」とこでしたわ…

 

こんにちは、江別市議会議員の堀です。今年のクリスマスは、毎年おなじみのクリぼっちでしたという、いつにも増して個人的な話をしますよ。しかも今年は、オカン(母と二人暮らしです)が入院していたんですよね。なんで、いっそのこと旅にでも出て、当てもなくぷらぷらしてみようかなーと。ということで、JRが果てしなく運休のため鈍行の旅は断念し、レンタカーを借り、楽天トラベルを検索、風情のある外観かつお値頃なお宿をポチッと。それは未知の土地、黒松内…

 
 

: 12月24日

 
と、そのまえに。黒松内町へ行く道中、ニセコを通りましてですね。いやー、それにしても、ひらふ地区の栄華がさらに極まってましたよね。山の中に突如、原宿が現れた感じといいますか、札幌でも感じられないような熱気が立ってました。これが、地域活性化かーーー!って感じです。さらに詳しくその正体を確かめるべく、こちらには改めて訪れて、ヒラフを迷い尽くしてやろうと思います。

毎年スキーしに通っていますよって顔して、ニセコをぶらぶらして、実際わたしがニセコに行くと目的はもっぱら温泉なんですけどね、イケてるウインタースポーツユーザーのふりをして、さも英語を話せる顔をして酒場に通いたい。いやいやいや、スキーをしてお酒を飲みたいという話じゃなくて、そういう調査手法です(キリッ。今年じゅうに、この日本とは思えないまちを、エスノグラフィしてみたいものですねえ。とかなんとか考えながら、ウキウキと車を運転しております(クリぼっちでも、クリスマス・イブを楽しめる!w)と、ほどなくして黒松内町に到着。
 
 
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そして、「駅前旅」ともいうべきこのスタイルを、クリスマス・イブに発見してしまったわけです。これもいっそのこと旅に出て、直感で宿泊地を予約したおかげ(笑。この旅の特徴は、駅前に泊まり、駅前で飲む、以上。余談ですけど、むかしウチの出版社で流行った「郊外呑み」に通ずる企画ですねこれ。郊外の数だけ飲み屋があるように、駅前の数だけ旅のかたちがある。これだったら、江別駅前もかなりイケるんじゃないかな。しかも江別だったら、1泊1日エクストリーム出社できるしね。ああ、あのまちにはどんな駅前旅があるんだろう。駅前に泊まるだけで、こんなにも豊かな一日を過ごせるなんて、本当に日本に生まれてよかったなあ…
 
 
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どうですか、駅前旅館愛好家のみなさま、この堂々とした面持ち。駅から伸びる目抜き通りのビスタ・アイストップ効果と相まって、風格ある駅前空間を創出しています。宿の人もいい感じ、お店の人もいい感じ、もうこれだけで旅の満足は成立するんですよねえ。加えて、まだまだ食べたいメニューがある。まだまだ行きたいお店があるとなると、また行きたい、そうなる。選択肢重要、多様性大事。
 
 
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宿を出たあとは、朝の森へ。あれ?僕、森もしかしたら好きかも…好きなの?…好きだわ!というわけで、思いつきの旅から、うっかり自分が森好きなのことに気づく(笑。こうなったら、江別でも森のある暮らし探しに、文京台〜野幌若葉町をぷらぷらしに行こう。ゲストハウス/シェアハウスをつくってさ、文京台〜野幌若葉町エリアをアウトドアの拠点にできたら最高だなあ。アタシ、ガイドできないけどね。まあ、たぶんそのときになったら、そういう人が現れるよ、きっと!(悲観的に計画し、楽観視に行動するの巻

 
 

: 12月25日

 
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お次ぎは、クリぼっちの僕を誘ってくれた人がいる美唄市へ。早く到着したので、美唄駅西口のノマドスポットで孤ワークしたあと、はじめてのアルテピアッツア美唄に行きましたよ。安田侃さんが、アルテピアッツアの裏テーマをお話しされていたのですが、なんだ、クリぼっちにピッタリじゃないかというお話。うむ、白に埋もれた日にまた来よう。駅から約4Km、以外と近いのねアルテピアッツア。これもまた、駅前旅。みなさんもどうですか。孤独な人が絵になる場所、アルテピアッツァへ(ただし、イケメンに限る

驚きだったのが、ギター演奏をされた方のプロフィールに「佐藤洋一氏に師事」と書いてあって、本当に佐藤さんってすごいんだーって思った(だって、演奏しているところ見たことないんだもん!w)。プロフィールにも江別在住って書いてあったけど、江別で会ったことない、OYOYOつながりの佐藤さん。元気かな…
 
 
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そして、再び札幌へ。豊水すすきの駅、徒歩3分。ゲストハウス宿泊、これもまた調査。そして駅前旅は、また続く…

 
 

: 12月26日(延長戦)

 
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旅の終わりは、やっぱり酒。ここのお店は、江別市大麻に畑を持っているんですって!飲み友達(と言っても、先輩ですが)と今年一年を振り返り、最終列車で無事江別に帰還しました…

今回、それにしても改めて気づいたのですが、旅に出るといろんなアイデアが湧いて来るなということです。なんでかなあと考えると、以下の3つが挙げられるんでしょうかねえ。
 
 
1. ランダムな線が引かれること

これは、『n次創作観光 – アニメ聖地巡礼/コンテンツツーリズム/観光社会学の可能性』(著:岡本健)で示されていますが(編集を担当したのは自分なので、示されているとか白々しいですが…)、旅は「他者性を持った他者に出会わせる」ということです。簡単に言うと、旅は非常をつくり出すので、日常とは違う回路が開くのです。こうした効果を生むものには他に、トラブルや災害などが挙げられると思いますが、旅はそれらと違って必ずしも痛みをともなうわけではないので、定期的かつ能動的に機能を期待して取り入れていいものと言えます。
 

2. 新規インプットが増える

やっぱ、旅と言えば新発見なわけですよね。すばらしき新たな風景に出会い、すばらしき新たな建物に出会い、それが活かされてなかったら、もっとこうすればいいのになーって編集したくなって、自分の日常に置き換えることで今、自分が実施できるアイデアになったり、あるいは問題意識の芽生えから、長い人生のなかでこういうことを成し遂げたいという壮大な旅路を、旅のさなか思い描きその風景に馳せたりしちゃって、まあ刺激過多によるちょっとしたトランス状態なわけです。するとどんどんいろんなことが湧いてきて、広がっていきますよね。ただこれ、要注意なのは、旅が終わったあとには、広がったものをちゃんと畳んで、アイデアを整理しないと、頭が湧いてんのかということになるので、速やかに日常に戻って仕事をしましょう。アイデアは企画に、企画は事業にしなければ、意識だけが高くなっちゃいます。
 

3. 直感を使う

仕事の多くは、誰かに伝える必要があるので、共通言語を活用して行ないます。それゆえ論理が必要ですし、直感でひらめたことだとしても、関係する人たちが納得し安心しうるストーリー(理屈とでも言いましょうか)を構築しなければなりません。これ軽んじ、「理屈じゃない」とか、「ひらめいたから」だとか、「なんかいい」と言っていては、共同体のなかで仕事ができないので、騙して仕事をするか、一人でできる仕事を探すことになります。でも、旅は違います。直感でいいんです。説明しなくていいんです。理由がなくていいんです。その積み重ねが動物的な経験則を蓄積し、生きるための勘を築きます。普段は置いてありますが、直感の力を信じていないのでなく、いわば止む止まれず理屈を創造し、言葉をすることで確かに大事なことはこぼれてしまいますが、それでも一つでも多く理解を重ねるため言葉を尽くすわけです。しかし、旅のさなかは、理屈不要、言葉不要、「わースゲー!」でオールOKですw
 

なんてことを、旅が終わったので、理屈臭くまとめてみたのですが、そろそろ息切れしてきたので、旅、この仕組みについて、仕事術とかなんとかで、誰かまとめてくんないですかね?
 
 
horidot

編集者議員・堀直人
http://ebetsu2.net/

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