Dec 31, 2017

自由と社会をどのように調停するのか

札幌学院大学さんの市民公開講座で、講演をさせていただきました。そのときのスライドからも、悩んでる様子が見て取れる笑

 
こんにちは、江別市議会議員の堀です。2017年も、今日で最後ですね。思い返せば、悩んでばかりいる一年でした。

この自治という森に足を踏み入れ、深みへと足を伸ばすたび明らかになる衝撃の事実。悪者なんてどこにもいない。結局すべて、人間の性(さが)じゃないか。もう、この旅を続けられない…。そのたび、マックス・ヴェーバー根本敬という賢者の言葉を思い出しながら、それでも前へと進んで行きます。だって約束は、守らないといけないから。その一方で、江別のまちづくりがどんどん進展していくのが、心の支えでした。そうして歩んだ末、今年の最後、人間の性に対抗するため集められた人間の知性を感じることになったわけです。世の中、捨てたものじゃない。来年は、市議会議員4年目。やるべきことが、こんなに見えている大晦日もはじめてです。
 
 
生きるというのは、「自由と社会を調停すること」だと思うのです。今年の締めは、共同代表をやっているNPO法人北海道冒険芸術出版の忘年会だったのですが、先立って開催された理事会で、団体名称の今後について議論しました。その次の日、あらためてこの言葉たちを頭のなかで転がしていると、「冒険芸術」という言葉の共通点に気づくのでした。それは、冒険は身体的に、芸術は精神的に、いずれも「自由」を表すこと言葉だったのです。思い返せば、29歳まで、自由は奪われたと感じていたのでしょう(去年の大晦日ブログもその一部)。わたしは自由を獲得するために、自分を変えた。しかし今は、社会を変えたい。この大晦日にも、どこかであの頃の僕のようにつらい思いしている人がいるはず。そういう人は、フェイスブックをやっていなかったり、イベントに足を運ぶことがなかったりして、なかなか出会いにくいです。だって、僕だって、議員なんかに会ったことなかったですから。

このあいだ仲間たちとの忘年会をやっているとき、近所の〝おねえさん〟が通りがかり、われわれを「なんでそんな江別のことばかり考えてるの?」と奇異な目で見ては、「業界人」と評しました笑。業界でやらないといけないこともあります。それが出版業界であれば、年に一回、編集者だけでなく、デザイナーさんとライターさんカメラマンさんも営業も一同に介し、多様なセクターで意見交換するのはいいこと。でもそれは、あくまで業界内の話なんですよねーということですよね。提供する側の業界だけでなく、提供される側の市民の方々にも届くように。来年も全力でやります。
 
 
2018年、みなさまにとっても、わたしにとっても、今日の夜が安らかで、明日の朝が楽しみであり続ける年になりますように。それでは、良いお年をお迎えください。
 
 
horidot

編集者議員・堀直人
http://ebetsu2.net/

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